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誰にでもできる個人売買−不動産売買契約書の作り方

知っていると安心不動産売買契約書の読み方・作り方 1/4

 民法では、契約は当事者の意志表示が合致することによって成立することになっています。したがって売買契約書が無くても契約は成立することとなりますが、 不動産の売買では、後日の紛争等を回避するため契約の内容を記録し証拠として残しておくことを目的に不動産売買契約書を作成するのが通例です。
 不動産売買契約書を個人間取引で作成する場合は、インターネット上で公開されている多くの書式やひな形を参考に売主、買主の双方で充分協議し合意の上、作成します。市販の不動産売買契約書は内容が汎用すぎて不十分です。使用する場合は追記するなど充分注意する必要があります。
 不動産トラブルの多くは、売買契約書で取り決めておくことによって防止することができます。

収入印紙
不動産売買契約書は印紙税法で定める課税文書に該当し、契約金額により納める税額が定められています。もちろん個人取引の売買契約書にも貼付する必要があります。
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重要事項説明書
不動産業者には取引の対象となる不動産の重要な事項について書面を交付して説明することを宅建業法で義務付けていますが、個人取引では売買契約書に記載する必要はありません。
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手付け金
不動産の売買契約書の場合は一般に「解約手付」とされ、いわゆる手付流し、手付倍返しを行って契約を解除することができます。
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抵当権等が設定されている
「抵当権」や「質権」、「賃借権」など所有権行使を阻害する権利等が設定されている場合は、その措置について売買契約書に記載しておくことが必要です。
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面積の確定
売買契約の対象となる不動産の面積の確定方法について記載します。
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所有権の移転の時期
売買契約締結後、物件引き渡しまでの間の権利の所在と保管の責任を明確にしておきます。
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不動産売買契約書(個人取引用)1
┌──┐
│印紙|
└──┘
不動産売買契約書

 売り主 山田 太郎 と買い主 大阪 次郎 は重要事項説明書確認の上、後記表示不動
 産物件 (以下本物件という)につき、双方合意うえ下記条項により売買契約を締結した。よって、
 その証としてこの契約書2通を作成し、署名捺印うえ各自1通を所持する。
 (売買価格)
 第1条 売り主は、本物件を代金、○○○ 万円にて買い主に売り渡し、買い主はこれを買い受
      けるものとする。
 (手付け金
 第2条 買い主は、この契約書作成と同時に手付け金として金、○○万円を売り主に支払い、
      売り主はこれを受領した。この手付け金は売買代金の一部として第5条の代金授受のと
      きにこれを充当する。
 (売り主の引き渡し義務)
 第3条 売り主は、本物件を引き渡すまで保管する責を負い、平成○○年○月○日までに買い
      主または買い主の指定する者に本物件を引き渡し、かつ所有権移転登記申請手続きを
      完了しなければならない。
       本物件に抵当権、質権、先取り特権または賃借権、その他の所有権の行使を阻
     害する権利
の負担あるときは、所有権移転登記申請のときまでにこれを完全に抹消しな
      ければならない。
       本物件に売り主のほかに居住者その他の占有者がいるときは、これを退去させたうえ、
      引き渡しをしなければならない。
 (面積の確定
 第4条 当事者は、本物件の面積については、公簿または実測により確定し、現地にて境界を明
      示するものとする。
 (買い主の代金支払い義務)
 第5条 買い主は第3条の期日までに売り主が手続き一切を完了すると同時に、売り主に、残代
      金、 ○○○万円を支払わなければならない。
 (所有権の移転の時期
 第6条 本物件の所有権は、売買代金全額の授受が完了すると同時に、売り主から買い主に移
      転するものとする。
 (登記費用の負担)
 第七条 本物件の売り渡しに要する書類作成費用等は、売り主の負担とし、所有権移転登記に
      要する費用は、買い主の負担とする。
−1−
この契約書は三重県宅建協会作成の不動産売買契約書(旧タイプ)を参考に作成しています。
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注.本ページの不動産売買契約書の書式について
 最近、多くの不動産業者で使われている不動産売買契約書は物件の表示のほか代金、手付け金、引き渡し時期、ローン条項等が別表で作成されています。不動産業者の業務の簡略化と消費者から説明が無かったと言われないように説明義務の責任を果たした証にすることが目的になっているとしか思えず消費者にはかえって理解しにくいものになっています。
 個人取引における不動産売買契約書は、売り主、買い主の両者が充分に内容を理解し納得した上での契約とするために、それぞれの条項の中にそれらの数値が記載されている書式をお奨めします。ページをめくって見比べる必要が無く解りやすいことから、本HPではその方法で解説しています。





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